
ホロスコープのアスペクトとは?調べ方から意味、解釈まで解説【西洋占星術】


執筆者占らんど編集部
「占らんど編集部」です。恋に仕事に悩める女性の支えとなる情報をお届けしていきます。恋のノウハウや占いの相談方法などを、ぜひチェックしてくださいね。
みなさんは、ホロスコープをご存知でしょうか。
ホロスコープとは、西洋占星術の代表とも言える占いで、さまざまな文明を得て発達してきた占星術です。
ホロスコープは、太陽など10ある天体、牡牛座など12あるサイン、第1〜12まであるハウスの3つの要素から構成されています。
ホロスコープを読み解くことで、自分では気づかなかった一面や悩みの解決方法を知ることが可能です。
他にも、恋愛のことや自分の性格、どんな人と相性がいいのかなども分かります。
例えるなら、ホロスコープは、自分1人のための地図。
ホロスコープを出すときには、出生時間や生まれた場所などが必要ですが、出生時間が1分でも違うと全然違うホロスコープになってしまうことも。
自分の生まれた時間から作り出す地図なんてなんだかロマンチックですね。
今回は、そんなホロスコープのアスペクトについて詳しく解説します。
アスペクトやハウスを読み解くことができると、星占術をより深く楽しむことができますよ。
目次
ホロスコープのアスペクトとは?
ホロスコープを読み解いていく中で、欠かせないのがアスペクト。
アスペクトとは、ざっくりと説明すると星同士が作る特定の中心角のこと。
惑星と惑星が特定の角度を形成した時、アスペクトする、アスペクトを形成するなどと表現します。
アスペクトを形成している天体は、もともと持っているエネルギーがさらに高まり、パワーアップすることが可能。
また、アスペクトを読み解くことで、行動パターンや心の反応などが分かります。
しかし、アスペクトを形成する時、ピッタリと天体が特定の角度をつくることはなかなかありません。
なので、多少の誤差が認められていて、この許容範囲のことをオーブといいます。
オーブの数値が小さいほど天体同士が特別な角度を形成しているということなので、お互いの影響力は大きくなります。
下は、主なアスペクトのオーブの目安です。
・コンジャンクション(0度)±7、
・セクスタイル(60度)±5、
・スクエア(90度)±6、
・トライン(120度)±5、
・インコンジャンクト(150度)±3、
・オポジション(180度)±6
オーブの数字は、決められていないので占い師や研究者によって違ってきますので、上のリストはあくまで目安と考えてください。
ホロスコープのアスペクトの作成方法と調べ方
ホロスコープは、実際に見たことがある人は分かると思うのですが、記号などが多くて見にくいです。
また、アスペクトは、少しでも間違ってしまうとまったく違う結果になってしまいますので注意が必要です。
今では、無料でインターネットサイトで簡単に自分のホロスコープを出せるので見てみたいなという方は、利用してみてはどうでしょうか。
ホロスコープのアスペクトの読み方
ホロスコープでは、惑星と惑星が特定の角度を形成した時にアスペクトしたと表現します。
この時の特定の角度とは、どんな角度でもいい訳ではなく、きっちりと決められています。
ただ、天体同士が決められた角度ピッタリに一致することはあまりありません。
例えば、星と星の角度が115度だった場合。
トライン(120度)のオーブは±5度なので、「120度(トライン)のアスペクトを形成している」と読みます。
また、角度を測るときは右回りか左回り、どちらでもOKなので、最大の角度は360度ではなく180度。
アスペクトを形成する2つの惑星の性質や角度によってさまざまなことが分かります。
なので、それぞれの惑星の性質を角度ごとに確認して占うことが大切です。
ホロスコープのアスペクトが土星と金星の角度135度で形成されている時
天体と天体がセスキコードレイ(135度)を形成しているのは、困難や頑固を表しています。
セスキコードレイは、弱い不協和で読みにくく複雑なアスペクトと言われているんだとか。
金星は、楽しみの発見や感受性の高さ、女性的なものを表しています。
一方、土星が表しているのは安定や制限。
金星と土星が135度を形成している時、楽しみの制限や気持ちを上手く伝えられないなどを意味しています。
他にも、仕事と恋の両立が難しかったり、自分は大事にされていないとネガティブになったりしてしまうことも。
ただ、土星は安定も表しているので愛情や楽しみに安定をもたらしてくれるという解釈もあります。
アスペクトの種類〜ハードアスペクトとソフトアスペクト〜
ホロスコープを読み解く時によく使われるのがメジャーアスペクトです。
メジャーアスペクトとは、0度、60度、90度、120度、150度、180度のことを指します。
そして、さらにメジャーアスペクトは、ハードアスペクトとソフトアスペクトに分けることができます。
ハードアスペクトに当たるのは、0度(コンジャンクション)、90度(スクエア)、150度(インコンジャンクト)、180度(オポジション)です。
ホロスコープ内で、ハードアスペクトを形成する場合、天体同士の関係はギスギスしていてスムーズに働きません。
そして、ソフトアスペクトは、60度(セクスタイル)、120度(トライン)。
ホロスコープの中でソフトアスペクトを形成する場合、天体と天体の間のエネルギーがスムーズに動きます。
ソフトアスペクトのことをイージーアスペクトという場合もあります。
これを「調和的(ハーモニー)」と呼ぶことも。
ただ、ハードアスペクトはマイナス、ソフトアスペクトはプラスのイメージを持ってしまった方も多いと思います。
実は、ハードアスペクトだからと言ってマイナスと言う訳ではなく、ハードアスペクトもソフトアスペクトも良い面と悪い面どちらも持っています。
なので、ホロスコープ全体を見て天体同士のバランスを考慮することが大切です。
ただし、コンジャンクション(0度)だけは、例外でハードにもソフトにも変化します。
【ハードアスペクト】コンジャンクション(0度)
コンジャンクションは、アスペクトの中で1番とらえやすいと言われています。
日本語でコンジャンクションを「合」と書き表している場合もあるんだとか。
コンジャンクションは、天体同士がピッタリと重なり、エネルギーが強調され、パワーが強くなります。
まさに、2つの天体のエネルギーの統合です。
また、コンジャンクションは2つの星が同じ位置にあるのでその星がもたらす雰囲気やムードがさらに強調されるという見方もあります。
ちなみに、同じ位置に星が3つ以上あった場合は、「ステリウム」と呼び、エネルギーはますます濃厚に。
余談ですが、約20年に1度起こると言われている木星と土星のコンジャンクションのことを「グレートコンジャンクション」と呼ぶんだとか。
【ハードアスペクト】スクエア(90度)
スクエアは、天体同士の角度が90度になるハードアスペクトで、不安や衝突、緊張を表しています。
なぜ不安や緊張を表してしまうのかというと、2つの天体のエネルギーがぶつかりあい、それぞれ違う方向に向かって行ってしまうから。
お互いの摩擦も多く、うまく噛み合わなくて不協和の状態が続いてしまいがち。
しかし、不協和や困難な状況を克服しながら新たな力を手に入れていくアスペクトです。
ホロスコープにスクエアがある人は、努力を怠らない人になります。
【ハードアスペクト】オポジション(180度)
オポジションは、ハードアスペクトで2つの天体が正反対の180度に位置しています。
オポジションは、コンジャンクションと同様に惑星同士のエネルギーが強調されるアスペクト。
2つの天体の間には緊張感のある空気が張り詰めていて、お互いの働きがぶつかり合っています。
また、オポジションの関係にある2つの惑星は対立するだけではなく、お互いの力を高め合うという意味もあります。
オポジションは、コンジャンクションよりも惑星同士の協調性やバランスが安定しているんだとか。
【ソフトアスペクト】セクスタイル(60度)
セクスタイルとは、天体同士の間が60度になること。
セクスタイルは、ソフトアスペクトなので60度を形成した天体同士のエネルギーが調和的で柔らかい関係です。
イメージ的には、動きの遅い天体が速い天体の背中を押して後ろからサポートするような感じ。
トラインは、何もしなくても力が備わっているのに対し、セクスタイルの場合は自分から活用しないと働いてくれません。
なので、セクスタイルはチャンスを示すアスペクトと言われています。
訪れたチャンスを良い方向に持っていけるか、見逃してしまうのかは自分次第ということです。
訪れたチャンスを自分のものにできれば、天体の力が働いて、より一層成長するはず。
【ソフトアスペクト】トライン(120度)
トラインは、天体同士の角度が120度を形成することです。
こちらもソフトアスペクトなので、お互いの天体がフォローしあい、それぞれの良いところを出していきます。
トラインは、幸運のアスペクトと呼ばれているんだとか。
オポジションのように真正面からぶつかり合うことはないので、ギスギスした緊張感はありません。
いつも同じトーンで温和な発展をするので、急激な変化があまりないといえます。
アスペクトにおける惑星ごとの解釈一覧
アスペクトの読み方や見方が分かっても肝心の惑星の意味が分からないと、ホロスコープを読み解くことができませんよね。
ホロスコープで使われる天体は全部で10個。
それぞれ持っているエネルギーや性質が違います。
1つ1つの天体の持っている意味や性質を理解することでより深くホロスコープを読み解く事ができます。
ホロスコープを読み解いて自分を理解し、よりよい未来につなげていきましょう。
ホロスコープのアスペクトにおける太陽
太陽は活力やエネルギーなど、生きるため、成長するために欠かせないものの象徴。
そして、自分らしさを表しています。
なので、ホロスコープの中でも中心的な役割を担うことが多いです。
太陽のアスペクトは、生まれ持った基本的な性格や行動パターン、価値観を表しています。
太陽を読み解くことによって自分らしさや人生の目的などが分かってきます。
また、太陽は女性にとって父親、もしくは夫を表しているんだとか。
太陽のアスペクトを読み解くことで、お父さんや夫との関係性についても分かってきます。
太陽が良い状態だと活気に溢れた人となりますが、良いとは言えない状態だと自分勝手な人となってしまう可能性が…。
ホロスコープのアスペクトにおける月
月は、プライベートな心や感情を司る天体。
太陽が活発に行動しているのなら、月は落ち着いて心がリラックスしている状態。
つまり、月はありのままの素の自分を表しています。
普段、素の自分というのは意識しにくいですよね。
月を見ることで自分の本当の気持ちや心を癒やす方法を知ることが可能です。
また普段、何となくだるいな、気持ちが落ち着かないなと思うときは月のアスペクトが原因かもしれません。
ホロスコープのアスペクトにおける水星
水星は、コミュニケーション力や知性を表しています。
太陽や月は、人格に関わる部分を象徴していますが、水星はそれを周りに伝えたり、交流したりという働きをしています。
コミュニケーション力や情報を整理し、分析することは、仕事や交友関係において大事なことですよね。
水星を読み解くとどのようにコミュニケーションを取るのか、どんな考え方をするのかが分かります。
もしかしたら、自分では意識していなかった才能も見つかるかもしれません。
ホロスコープのアスペクトにおける金星
金星は、愛や調和を司る星。
恋愛についての占いでよく使われる星でもあります。
金星のアスペクトは、趣味や恋愛、快楽などを表しています。
また、争いごとが苦手なので順位を競ったりするスポーツなどが得意ではありません。
金星を読み解くことでどんな人と恋をするのか、心地が良い環境はどんな感じかなどを知ることが可能です。
ただ、金星が凶角だった場合、自分に甘くなり過ぎてしまう、遊び過ぎてしまうといったことになってしまうので注意が必要。
ホロスコープのアスペクトにおける火星
火星は、エネルギーや情熱、健康を表しています。
基本的に火星は、現在の体は元気なのか、休養するべきなのかなどを読み解くことが多いです。
また、火星は攻撃性や闘争心も持ち合わせています。
常に怒りっぽい人やイライラしがちな人は火星を上手く使いこなせていない可能性が…。
火星を上手く使いこなせれると具体的な望みを叶えていくモチベーションを上げたり、勇気を与えてくれます。
ホロスコープのアスペクトにおける木星
木星は、発展や拡大、道徳を司る天体です。
木星が関わるあらゆる場面で力を発揮し、拡大、発展していきます。
また、仕事運もアップし、行動範囲も国内から海外へとスムーズに展開していきます。
しかし、仕事が忙しくなってしまうので恋愛運はあまり表に出てきません。
木星は、哲学的な考え方をするので精神面でも成長し、寛大な心の持ち主となるでしょう。
しかし、木星がマイナスへと働いてしまうと贅沢をし過ぎたり、寛大さが原因で失敗をしたりしてしまうことも。
ホロスコープのアスペクトにおける土星
土星は試練を与える天体です。
真面目でルールは必ず守るといった人格を形成。
また、忍耐力や責任感も持ち合わせているので周りから信用され、リスペクトされます。
平均値に近づけようとする力が本人の意志とは関係なく働きます。
なので、目立っていた人は抑え込まれ、苦手意識を克服させようとする力が困難となってしまいます。
ただ、平均値と言っても一般的なものではなく自分の中で作り出した平均。
困難を乗り越えることができれば、強運の持ち主になれるでしょう。
ホロスコープのアスペクトにおける天王星
天王星は、チャンスや改革、個性を司る天体です。
天王星は、変化という意味合いが最も強く、思わぬチャンスが訪れるということも意味しています。
その変化は突然やってきて、人生の分岐点となるでしょう。
天王星が良い方にいくと誰も分からなかったアイディアをだしたり、新しい発明をしたりします。
しかし、凶角に出てしまうと変わり者となってしまい孤独となることも…。
ホロスコープのアスペクトにおける海王星
海王星は、感情や感覚、慈善を司る天体です。
物理的な働きはなく、深層心理といった精神面で力が働きます。
海王星がアスペクトを形成した時、想像力が豊かでロマンチストになる傾向にあります。
しかし、海王星が持っている感覚的な面が強くでてしまうと傷付きやすい繊細な心になってしまったり、劣等感に取りつかれてしまうことも。
また、現実逃避でお酒に走ってしまうこともあるようです。
ホロスコープのアスペクトにおける冥王星
冥王星は、破壊や再生などを司る天体で、自分ではコントロールできないほどの強いエネルギーを持っています。
また、無意識の内に深く潜在意識に呼びかけるというのも特徴の1つ。
冥王星は、良い意味では再生や権力、良からぬ方向にいってしまうと破壊を意味しています。
再生か破壊というように物事を根本から変えてしまうので結果もまた極端なものに。
例えば、政治的地位を築くことや築いた地位がすべて無くなったりといった感じです。
ホロスコープのアスペクトの見方をマスターしよう!
今回は、ホロスコープのアスペクトについてまとめていきました。
少し、難しい話となってしまったのですがいかがだったでしょうか。
形成されたアスペクトをみるとより深く自分のことを知ることができたり、彼との相性が分かったりします。
自分のホロスコープ、見てみたいですよね。
ネット上には、無料でホロスコープを作成できるサイトがたくさんあるのでぜひ、利用してみてください!
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